フルミスト点鼻薬(インフルワクチン、2歳以上19歳未満対象)

2024年10月5日土曜日から接種開始します。予約制です。お電話で連絡ください。
フルミストの有効期限が2024年12月20日金曜日までです。それまで以降の予約、接種はできません。
費用は8000円(税込み)です。自費となります。

岡崎市の中学3年生、高校3年生のインフルの補助券が使用可能です。
他ワクチンとの接種間隔について、修正しました。(2024年10月3日修正)
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今年はインフルエンザの新しいワクチンが国内での発売が開始されます。フルミストという製品名です。当院でも使用できるように準備を予定しています。

ただし 対象者は2歳0か月以上19歳0か月未満の方のみとなります。

接種方法
接種回数は1回です。鼻の穴に液を噴射して終わります。針は使用しません。
弱毒化生ワクチンですが、他の生ワクチンとの接種期間はあける必要はありません。(メーカー確認済み

それ以外の不活化ワクチンであれば別の日であれば接種可能です。
ワクチンの効果持続期間は従来のワクチン(3か月経つと効果が低下し始めます)に比べて長く、約1年の発症予防効果があります。
厚生労働省によると、従来型の不活化インフルエンザワクチン(皮下注射)は13歳以上は1回接種を原則とし、6ヶ月以上13歳未満の子どもは2回接種が推奨されています。これは、13歳未満の子どもは大人に比べて免疫の働きが弱く、1回のワクチン接種では十分な免疫獲得が難しいためです。しかし、今回の生ワクチンは1回で十分な免疫が得られ、通院の回数が少なく済むというメリットがあります。
当院では1回目の不活化ワクチンは4000円(税込み)、2回目は3500円(税込み)で行っています。
フルミストは8000円(税込み)です。

予防効果
フルミストの2016年~2017年に行われた国内第III相試験では、2歳以上19歳未満の健康な子供910例を対象に、本剤またはプラセボを1回接種して比較した結果、インフルエンザ発症はフルミスト接種群では595人中152名(25.5%)、プラセボ群では290名中104名(35.9%)でした。本剤のプラセボ群に対する相対リスク減少率は28.8%でした。
従来型のインフルエンザワクチンの効果について、同じ年齢層を対象としたデータはありませんが、1歳~6歳未満の子供に対しては、平成12-14年度の厚生科学研究費補助金(新興・再興感染症事業)「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究」の報告では、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義が認められました。同程度の効果があると考えられます。

副反応
従来のワクチン:
季節性インフルエンザワクチンの場合、比較的頻度が高い副反応として、接種した部位の赤み、腫れ、痛みなどがあります。また、全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気、だるさなどが見られます。その他、非常に重い副反応の報告もまれにあります。
従来型のワクチンでは、鶏卵など鶏由来の物質にアレルギーを起こした方は注意が必要です。

フルミスト:
30%~40%の方は接種後3日~7日まで鼻炎症状が出現し、咽頭痛、咳などの軽い感染症状を数日認める場合があります。
フルミストは生ワクチンのため、免疫力が低下している方や免疫抑制薬を使用している方には接種できません。従来型の注射ワクチンは不活化型なので免疫抑制状態でも接種可能ですが、効果は落ちます。また、ゼラチンアレルギーがある場合は接種できません。

なお、残念ながら19歳以上の方に対する適応はありません。海外では50歳まで接種可能ですが、適応を待ちましょう。