◆ まとめ
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チャンピックスの入荷がまもなく再開します。再開したタイミングでまた記載内容一部変更になる可能性あります。
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チャンピックスは、禁煙を目指す方のための内服薬です。禁煙補助剤標準治療は約12週間(約3ヶ月)、喫煙状況により保険適用も可能です。
この薬は眠気が出現する可能性があり、内服期間中は車の運転ができません。車の運転を希望する方はニコチンパッチでの治療となります。
◆ チャンピックスについて
2025年11月よりチャンピックスの処方が可能となりました。以前より、製造時の生産上の問題で2021年より納入が停止となっていましたが、この度、再開となりました。
もともと行っているニコチンパッチも処方可能です。
ニコチンパッチは皮膚に貼るタイプのお薬、チャンピックスは飲み薬です。それぞれ作用の仕組みが異なるため、症状やご希望に応じて最適な治療法を選びましょう。
◆ 対象となる方
禁煙を強く希望される方
以前ニコチンパッチで禁煙がうまくいかなかった方
保険適用基準があります。またそれを満たさない場合でも自費での治療も可能です。
◆ チャンピックスの特徴・働き
体内のニコチンを受け取る部分に作用し、喫煙してニコチンが体内に入っても「満足感」を感じにくくし、禁煙を後押しします。
そして「少しだけ」ニコチンと似た作用をします。禁煙をしていても、イライラ感や頭痛、落ち着かない、といった離脱症状を軽減します。
飲みはじめて1週間程度で「吸っても美味しくない」という感覚となり、その後禁煙しても「イライラが軽減される」という効果を実感しやすい薬です。
ニコチンパッチやニコチンガムとの併用は行いません。
◆ 標準的な使用方法
内服期間:12週間(その後も処方することはできますが、自費診療となります。)
始めの3日は1日1回内服、それ以降は12週まで朝夕食後内服となります。
初回診察時に処方し、内服開始日、禁煙開始日を決めます。内服開始日からおおよそ2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に受診していただきます。
初診を含めて、計5回の通院となります。
受診の日は適宜調整可能です。
費用は保険適応で合計約19000円です。
◆ 副作用と注意点
主な副作用:吐き気、胃の不快感、便秘・下痢、頭痛、眠気、不眠、鮮明な夢、肝機能障害など
要注意な副作用:気分の落ち込み・焦燥・不安などの精神症状が悪化することがあります。
精神疾患をお持ちの患者さんは事前にかかりつけの精神科・心療内科医師に相談ください。状況の悪化のリスクがある場合の治療はおすすめしません。
眠気が出る可能性あり、内服中は車の運転はできません。
また副作用が強く出る場合、採血を行い、腎機能や肝機能の確認を行います。
◆ ニコチンパッチとの違い・使い分け
比較してチャンピックスの方が禁煙成功率が高いといわれています。
チャンピックス:受容体への直接作用+ニコチンの作用遮断=高い禁煙達成率
ニコチンパッチ:皮膚からニコチンをゆっくり供給、刺激症状・副作用は比較的少なめ
チャンピックスの副作用の吐き気・精神症状などが出やすい方、車の運転をする方はニコチンパッチを選択します。
薬を使用して禁煙を断念した場合でも、1年間たてば再度保険診療での治療を行うことができます。あきらめないことが大切です。