:::まとめ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
キャップバックス(PCV21)(MSD社製)は、従来のワクチンよりも広範な血清型をカバーする次世代型の肺炎球菌結合型ワクチンです。
高齢者や基礎疾患をお持ちの方が罹患すると重症化しやすい肺炎球菌感染症に対し、より強固な予防効果が期待できます。
対象者:65歳以上の方、高リスクの方。
高リスク:心疾患、肺疾患、肝疾患又は腎疾患、糖尿病。また基礎疾患若しくは治療により免疫不全状態である又はその状態が疑われる方。
予約制です。お電話いただき希望の日時をお伝えください。
費用 :14300円(税込み)
筋注 1回接種
免疫は終生持続すると推定されており、接種回数は基本的に1回接種で完了となります。
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・特長
従来の肺炎球菌ワクチンのニューモバックス (PPSV23 )では対応しにくかった血清型にも幅広く対応します。 徐々に肺炎球菌ワクチンでカバーできない血清型が増えてきています。
結合型ワクチンのため免疫記憶が期待でき、追加接種は不要と考えられます。
副反応として約3割の方に接種部の痛みが出現します。多くが軽度で数日以内に改善します。
・従来のニューモバックスとの違い:
ニューモバックスは免疫の維持には5年ごとの繰り返し接種が必要でした。
キャップバックスはより持続的で強い免疫応答を得られます。
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・ニューモバックスを既に接種済みの方へ
過去にニューモバックスを接種された方でも、キャップバックスの追加接種は意味があります。キャップバックスは異なる作用機序で免疫を強化し、ニューモバックスではカバーできなかった血清型にも対応します。
2024年の重症の肺炎球菌ワクチン感染症のカバー率はニューモバックスで約50%、キャップバックスで約80%でした。
ニューモバックス接種から1年間が経過していれば、接種可能です。
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・ニューモバックスを未接種の方へ
基本的には接種歴がない方にはキャップバックス(PCV21)の初回接種をおすすめします。初めてのワクチンとしても、幅広い血清型への免疫を一度で獲得できます。
65歳になる方はニューモバックスの定期接種券(65歳時のみ接種可能)が届きますのでそれを接種していただいてよいかと思います。その場合はその1年後以降にキャップバックス(PCV21)を接種の検討をしてください。
定期接種のタイミング以外の場合は、キャップバックス(PCV21)を接種をしましょう。その場合、ニューモバックスの追加接種は不要です。
※キャップバックス(PCV21)は現在定期接種の対象外で、自費接種となります。
※脾臓摘出後の肺炎球菌ワクチン接種について:保険適応があるのはニューモバックスのみとなります。
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※ニューモバックス(PPSV23)について:ニューモバックス(PPSV23)は、65歳以上の方を対象とした定期接種(予防接種法に基づく)の対象となっています。定期接種の対象年齢(65歳)の方には、公費負担により接種が可能です。
岡崎市高齢者肺炎球菌予防接種について>https://www.city.okazaki.lg.jp/1100/1107/1146/p017817.html
ニューモバックスを自費で接種する場合は税込み 7700円となります。